Case No.364
出っ歯治療例非抜歯(仮)
女性 30代 川崎市多摩区
治療例 No. 372 短根歯(短い歯根)正中離開 すきっ歯
来院時の写真

気になっている点(主訴): 隙間 出っ歯
すでに過去に矯正治療の経験のある患者様の来院です。上顎側切歯(前から2番目の前歯)が両側抜歯されています。そのためか正中離開、隙間があいてしまっています。これは気になります。しかし、もう一つ大きな問題がありました。上顎中切歯が短根歯です。歯根が短いです。レントゲン写真を見て頂くとわかります。かなり短いです。しかしこの輪郭の歯は矯正治療可能です。これ以上は歯根は短くなりません。強い力は歯根吸収を惹起させる事はエビデンスのある事です。アンカースクリュウには注意が必要です。私は使いません。必要ないからです。
治療中の写真

上顎だけリンガルブラケットで治療しました。上顎前歯のレントゲン写真治療前、後です。まったく変化していません。治療後の方が歯根の輪郭がはっきりしているのは歯を移動させたために歯根膜という歯を支えている靭帯組織の幅が広くなったからです。これは一時的なものですぐに元に戻ります。単期間でよい結果を得ました
院長 福井の診断ノート
診断名 :
短根歯を伴う正中離開、空隙歯列弓
矯正治療後の後戻りによっておこった事です。保定には終わりがありません。リテーナーの時間を減らしてでも使用してくれるのが後戻りを防ぐ唯一の方法です。これしかありません。短根歯ですが、経験のある矯正歯科医であればこの形の短根歯は問題なく矯正治療が可能です。しかし、他の歯科医院で断られていたようです。
抜歯部位 : 過去の矯正治療で上顎左右側切歯、下顎小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
リスクはありません。経験上短根歯がさらに短くなることは考えていませんでした。
治療期間 : 6か月
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より
短根歯だからと言って治療ができないわけではありません。歯根の形態によってはリスクはあります。しかし、それに対処するのも矯正歯科医の役目だと思っています。アイ矯正ではすでにWebからの予約はお断りしています。どうしても診てほしい。リンガルブラケットで治療したいという方だけお電話ください。