Case No.124
受け口乱杭歯治療例
女性 20代
治療例No.130 受け口 反対咬合 難しい症例でした。
来院時の写真
![](https://www.ai-kyosei.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/01/1945A.jpg)
気になっている点(主訴): 受け口 八重歯
受け口と乱杭歯があります。
そして左側の小臼歯部は交叉咬合(反対咬合、受け口)になっています。
お口の中もかぶせてある歯が多く、前歯もかぶせてあります。
歯並びが悪いのでよい形態ではかぶせることができていません。
実際に成人の方でこういう人を多く見かけます。
歯並びが悪いためにお口の中を清潔に保つ事ができません。
そしてさらに満足のいく歯科治療ができていません。
最終的には歯を失う事になります。
歯をう蝕によって治療しても歯並びが悪ければきちっとした治療ができません。
これはお口の中の健康にとって大問題です。
治療中の写真
![](https://www.ai-kyosei.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/01/1945B.jpg)
並んできたので前歯は仮の歯にとりかえました。
それでも長さが足らなくてかみ合っていません。
これはもともとの歯並びが悪く十分な長さのある歯を入れる事ができなかったためです。
装置が外れれば最終的なきれいなかぶせ物にかえてもらえば
すごくきれいになります。
上の歯は小臼歯を2本抜きました。
下の歯、最初から前歯が1歯少ないので抜かずに治療しました。
従って上下の歯の本数が違います。
前歯のまんなかは歯の数が違うので一致していません。
それでも最初から下の前歯がないので仕方ありません。
成人の方の矯正治療は最初の状態を把握して
そしてその条件のもとでもっともよい状態を作ってあげることです。
こういった治療はこのあとかぶせ物を得意にしている医院へ私どもが責任をもって紹介します。
これを学際的治療と言います。
それぞれの専門医がチームを作って一人の患者様を治療する。
もっともよい結果を患者様は得る事ができます。
あのままの状態ではおそらく将来は入れ歯になったことでしょう。
そして歯並びが悪いためにきちっとした入れ歯は入らないはずです。
入れ歯になればどんな状態でもご自身の歯とは能力が違います。
美味しくは食べれません。
今回も必要のないアンカーイプラントは使用していません。
掲載に協力して頂いてありがとうございました。
院長 福井の診断ノート
診断名 :
下顎前突
歯槽性の反対咬合です。前歯には差し歯があります。とても良い出来の物ではありません。反対咬合でしたが上顎は左右第一小臼歯を下顎は前歯1歯を抜歯してリンガルブラケットで治療をしました。
抜歯部位 : 上顎両側第一小臼歯
治療に使用した装置 : リンガルブラケット
この治療に関して考えられるリスク(副作用)
上顎前歯には不良補綴物(形態など状態がよくない被せ物)がありました。この歯を動かして治療します。これ以上う蝕を増やさないように毎回来院時にブラッシング指導、スケーリングを行います。
治療期間 : 32か月
費用 : 費用 : 135万円~155万円(税込)
※費用については分割払いが可能です。詳しくはこちら
担当医より